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メンタルヘルスと障害者雇用:理解とサポートの重要性

 メンタルヘルスは現代の労働環境での大きなテーマとなっています。障がいを持つ人々の雇用環境においても、この問題は無視できないものです。弊社でも、障害者のメンタルヘルスを理解し、仕事や生活の中で、彼らがいきいきと過ごしていくための方法について常に検討しています。重要な要素について考えてみたいと思います。

メンタルヘルスの重要性

 障害者は、社会や職場においてさまざまなストレスやプレッシャーに直面することが多いです。結果的に、彼らのメンタルヘルスに影響を与える可能性があります。そもそも、障害者は病気による影響で、身体に不可逆的な影響を負っている可能性があります。どんなに努力しても、突破できないハードルが生じている状況です。この状態で、誤った声掛けや環境を用意してしまうと、メンタルに影響を及ぼしてしまいます。(少食の人に、大食いするような指示を与えれば、精神的にも辛いですよね?)
 適切なサポートがなされない場合、その結果として職場での生産性の低下や長期的な健康問題が生じる可能性があります。

理解のステップ

障がいの種類に応じたアプローチ

 障がいの種類や程度によって、メンタルヘルスに関する必要なサポートは異なります。まずは、本人がどのような障がいを持っており、専門家からどのような指示を受けているのか、理解する必要があります。社内に専門家が必要なわけではありません。本人の了承を受けたうえで、主治医から意見書をもらうなど、専門家からの客観的な情報を収集するように努める必要があります。

オープンなコミュニケーション

 障害者が自らの感情や困難をオープンに話せる環境を作ることが重要です。どのようなストレス要因も、早期に気が付き、対策することができれば大きなトラブルに発展しない可能性があります。このために、いわゆる1on1ミーティングのような機会を設け、上司部下の関係ではなく、フラットでオープンなコミュニケーションの場を構築することが重要です。

サポートの方法

研修やセミナーの提供

 メンタルヘルスのサポートは、会社として提供することも大切ですが、従業員自信がアクティブに対策することも必要です。従業員全体にメンタルヘルスや障がいの理解を深めるための教育を行うことで、適切な知識を育む環境を用意する必要があります。

カウンセリングの提供

 専門家によるカウンセリングサービスを提供することで、障害者が適切なサポートを受けられる環境を整えることが可能です。今は、小規模な事業者でも、産業医の支援を会社に取り入れることで助成金が得られる制度もあります。
https://jsite.mhlw.go.jp/mie-roudoukyoku/content/contents/000941543.pdf

フレキシブルな勤務体系

 障害者の健康状態や必要に応じて、柔軟な勤務時間や休暇の取得ができる体制を整えることで、メンタルヘルスの維持に寄与します。

投稿者のご紹介

合同会社ReDef・代表社員
兼松勝之介

 医療系国家資格である理学療法士を取得後、大手医療機関でリハビリテーション業務に従事。中途障害者の社会復帰を支援する地域資源に課題を感じ、合同会社ReDefを設立。全国20箇所以上の障害福祉サービス事業の開業・運営監修を経験し、現在は障害者と企業の業務連携促進事業を通じて、企業の本質的な障害者雇用を支援する。